目次
はじめに
今回の記事では、Pythonでの変数とprint()関数について詳しく説明します。この記事を読む前に、Pythonのインストール方法、順次処理、プログラミングの基礎について詳しく知りたい方は、下の記事をご覧ください。
print()とは
Pythonのprint()関数とは、名前の通りに「出力する」という機能を持っています。例えば、「Hello world!」を出力したい場合は、次のようなコードになります。
print("Hello world!") #出力結果:Hello world!
上のようにコードを書くことで、「Hello world!」と出力することができます。しかし、「なぜ””で囲んでカッコの中に入れて使うの?」と疑問に思うかもしれません。
そこで、今から変数について説明します。
変数とは
変数とは、プログラム内でデータを一時的に保存するための「箱」のようなものです。この「箱」にデータを入れて、後でそのデータを取り出して使うことができます。変数を使うことで、同じデータを何度も記述する必要がなくなり、プログラムがシンプルで読みやすくなります。
例えば、次のようなコードを見てみましょう。
# 変数に値を代入する
message = "Hello world!"
# 変数の値を出力する
print(message) # 出力結果:Hello world!
このコードでは、まずmessageという名前の変数を作り、その中に”Hello world!”という文字列を保存しています。次に、print()関数を使って、変数messageに保存されている値を出力しています。
変数の命名規則
Pythonでは、次のように変数名をつける時にいくつかのルールと良い習慣の書き方があります。
アルファベット、数字、アンダースコアのみを使用する
変数名は、アルファベット(大文字・小文字)と数字、アンダースコア _ を使うことができます。ただし、最初の文字はアルファベットかアンダースコアでなければなりません。例えば、次のようなコードになります。
variable1 = 10
_variable2 = 20
invalid-variable = 30 # ハイフンは使用できないためエラーになる
予約語は使わない
Pythonには特定の機能や構文を持つ「予約語」があります。これらは変数名として使用することができません。ここでの予約語とは、プログラミング言語において、特別な意味を持つ単語のことです。例えば、「False, None, True, and, as, assert, break, class, continue, def, del, elif, else, except, finally, for, from, global, if, import, in, is, lambda, nonlocal, not, or, pass, raise, return, try, while, with, yield」があります。
わかりやすい名前をつける
大切なこととしては、その変数が何を表しているのか分かりやすい名前にすることです。分かりやすい名前にすることで、コードを読む際に理解しやすくなります。
変数のデータ型
変数のデータ型は、プログラミングにおいて非常に重要な概念です。ここでは、主要なデータ型である整数型、浮動小数点型、文字列型、およびブール型について詳しく説明します。
整数型(int)とは
整数型(integer、略して int)は、小数部分を持たない整数を表します。正の整数、負の整数、およびゼロを含みます。例えば、「5」とか「-4」とか「0」になります。また、コードを書くと次のようなコードになります。
number_one = 5
number_two = -4
number_three = 0
浮動小数点型(float)とは
浮動小数点型(floating point、略して float)は、小数点以下の部分を含む数値を表します。非常に大きな数値や非常に小さな数値を扱うことができます。例えば「3.14」とか「-0.001」とか「2.715」になります。また、コードで表すと次のようなコードになります。
number_one = 3.14
number_two = -0.001
number_three = 2.715
文字列型(str)とは
文字列型(string、略して str)は、文字の並びを表します。文字、数字、記号を含むテキストデータを扱うために使用されます。例えば「Hello」とか「Hi」とか「こんにちは」になります。文字列はシングルクォート ‘ ‘ またはダブルクォート ” ” で囲んで表します。また、コードで表すと次のようなコードになります。
sentence_one = "Hello" # sentence_one = 'Hello'で変数を宣言することもできます。
sentence_two = "Hi" # sentence_two = "Hi"で変数を宣言することもできます。
sentence_three = "こんにちは" # sentence_three = "こんにちは"で変数を宣言することもできます。
ブール型(bool)とは
ブール型(boolean、略して bool)は、真(True)または偽(False)の2つの値のみを取るデータ型です。論理演算や条件分岐に使用されます。コードで表すと次のようなコードになります。
is_student = True
has_permission = False
type()とは
type() 関数は、指定したオブジェクトのデータ型を返します。これにより、変数がどのデータ型に属しているかを確認することができます。以下は type() 関数の基本的な使い方の例です。(ここでのオブジェクトとは、ものを意味します。)
# 整数型の変数
number = 10
print(type(number)) # 出力結果:<class 'int'>
# 浮動小数点型の変数
pi = 3.14
print(type(pi)) # 出力結果:<class 'float'>
# 文字列型の変数
greeting = "Hello"
print(type(greeting)) # 出力結果:<class 'str'>
# ブール型の変数
is_happy = True
print(type(is_happy)) # 出力結果:<class 'bool'>
このように、type() 関数を使って変数のデータ型を確認することができます。また、type() 関数の結果として「int」は「整数型」、「float」は「浮動小数点型」、「str」は「文字列型」、「bool」は「ブール型」を表します。
まとめ
この記事を通じて、print() 関数を使用してコンソールにメッセージを出力する方法、変数の基本概念とその使用方法、変数名の命名ルールや良い習慣、主なデータ型(整数型、浮動小数点型、文字列型、ブール型)とその使用例、そして type() 関数を使用して変数のデータ型を確認する方法について学びました。次の記事では、演算子と print() に関して詳しく触れていきたいと思います!ご覧いただき誠にありがとうございます!